株式投資をする場合にどうしても悩んでしまうのが銘柄選びです。
銘柄選びは考えれば考えるほど難しいのですが、実はプロの意見をタダで活用する方法があります。
もったいぶらずに結論から言いますが、人気や実績が上がっている投資信託商品(アクティブファンド)の月次運用報告書を見てみると、そのファンドに仕組んである個別株の一覧を見ることができます。この銘柄に丸々乗っかってみるという方法があります。
今回は、この方法を詳しく説明した生きたいと思います。
私も株式投資で悩んだら活用している方法なので、皆さんもぜひ参考にしてください。
アクティブファンドの月次報告書を見る方法
アクティブファンドの月次報告書は各証券会社のホームページなどから確認することができます。
こちらはSBI証券のホームページになりますが、このホームページでまずアクティブファンドの成績が良いものを探してみます。
この中で、気になるファンドの詳細を確認してみます。ファンドの個別ページに移動しますので、そこに月次レポートという項目がありますのでそこをクリックします。
そうすると、月次報告が見られます。
詳しく見てみると、一番最後の方に組み込んである個別銘柄のトップ10ぐらいのものが表示されています。これが、プロが注目している銘柄になります。この銘柄を選んでおけば、大きく外すことはほぼありません。
過去のファンドの月次報告書等は教科書
SBI証券のホームページでは最新の月次リポートしか見ることができませんが、他の証券会社のホームページなどでは、過去の月次報告書を確認することもできます。
そこまで調べたい人は少ないかもしれませんが、デモトレード等をお考えの方は、確認された方が良いかもしれません。
今回は銘柄選びについて記載していますが、各ファンドの目論見書等を詳しく読んでいくと、どういうタイミングで組み込み銘柄の変更を行ったり、バランスファンドであればどれくらいの周期でリバランスをしていくのかプロのやり方が勉強できます。
お金を払って勉強するのも大事ですが、このようにタダで手に入る情報でプロのテクニックを勉強する方法もあります。
初心者だけでなく中上級者も参考になると思いますので、ぜひ1度は隅から隅まで読んでみてください。
個別銘柄の実績
月次レポートから拾った銘柄の値動きを確認してみましょう。
先ほどの「企業価値成長小型株ファンド」の上位銘柄から見てみると、1位は「4479 マクアケ」です。
8月中は特に乱高下していますが、全体のトレンドとしては上昇トレンドです。窓を空けて上昇しているので、現在、調整が入っているように見えます。
次に第2位は、「4477 BASE」です。
こちらも、先ほどのマクアケと同様の値動きをしています。8月の現在は調整局面に入っているように見えます。
次に第3位は、「6544 ジャパンエレベーターサービスホールディングス」です。
右肩上がりで推移してきていますが少し鈍化している感じがします。4000円が天井となってダブルトップができているようにも見えます。上昇トレンドですが、下落の警戒が必要な状況になっています。
このような感じで、各銘柄の実績を分析して、自分の銘柄選びに反映させていきます。
まとめ
アクティブファンドの月次報告書から、簡単にプロが推奨する株の個別銘柄を知ることができます。これは、ETFなどの商品などでも確認できると思います。
これらの銘柄を購入することのメリットは、ファンドの運営会社が株を購入していますので比較的価格が安定することと、ETFであれば日銀が買いに入るなど、大きな資金が流れ込んでくることが確実で利益確定することも簡単にできてしまうことです。
値動きは激しいですが、出来高が少ない銘柄は、自分が思うタイミングで売買が成立しないこともあり、思ったほど利益を出すことができない時もあります。
過去の実績を見ても、アクティブファンドの月次報告書から拾った銘柄は確実に利益につながっています。
個別銘柄選びで迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
と言っても、くれぐれもポジポジ病にはご注意ください。自分が納得できる銘柄がなければ、納得できる銘柄が出現するまでじっくり待ってみるのも株式投資の基本です。焦ってポジション取りをしてしまって損をすることも多いです。