最近の転売屋は、本当に迷惑以外の何物でもありません。ふと思ったのですが、私を含めてIPO(新規公開株)初値売りをする人は転売屋ではないのか?それとも転売屋が株取引に参加しているのか?様々な疑問が湧いてきました。
今回は、あまり投資に関係ありませんが、疑問に思ったので、色々調べてみました。
私と同じ疑問を持たれた方は、ぜひご一読ください。
転売屋(転売ヤー)って何?
一般的にオークションなどで自分の身の回りの物を売買する人の事を転売ヤーとは呼びません。
転売屋とは、主に数量が限定されたりして入手困難な商品や高額な商品を転売目的で購入(個人だけではなくアルバイト等で雇われたグループもあります)し、インターネットオークション等のインターネットを介して高値で販売することを生業・趣味とした一般個人のことを言います。
とにかく高く売れるものを仕入れて、転売する人で、一般的なオークションのモラルから逸脱した行為を行う人たちを軽蔑するような呼び方として、転売屋、転売ヤーと言います。
転売屋による迷惑行為
転売屋の迷惑行為で最近話題になったのは、新型コロナウイルス感染症対策で注目された「不織布マスク」の買い占め転売行為ではなかったでしょうか。ちょうど、花粉症が始まる前に新型コロナウイルス感染症対策で問題となり始め不織布マスクが品薄になりそうだと知ると買い占め、高値でネットで転売したあの一件です。
概念的に言えば、販売するために商品を制作しその商品を取り扱っている運営者や、生産供給を行っている供給者の意図に反して、転売を行う行為を迷惑行為と呼んでいます。
具体的な例としては、コンサートに参加したファン限定で無料配布するグッズなどを、ファンでもない人間がコンサートに参加しそれを転売する行為を言います。正規の手段で購入したい人、ファンにサービスしたい主催者たちの意図や利益を損ねてしまいます。ファンと主催者の暗黙の秩序を崩壊させる行為として問題となっています。
転売は場合によっては違法
もちろん日本では、チケット・乗車券に関してダフ屋行為としてチケット不正転売禁止法によって規制されています。金券ショップは、警察から古物商の許可を取得して店を構えて営業しています。
いったん一般消費者の手に渡った物品(「古物」)を転売買して営業を行う者は古物営業法に基づく古物商許可を受ける必要があるとされています。
たとえ個人であっても、古物商許可を得ずにインターネットオークションなどで継続し反復するような、大量の転売買営業を行っている場合は、古物営業法違反により逮捕されることがあります。
インターネットオークションに参加している個人であっても最近は古物商の許可を取って営業している方も多くなっています。
ちなみに、不織布マスクの転売の場合には、国民生活安定緊急措置法によって転売が禁止されていました。
IPO(新規公開株)投資法って何?
そしてIPO投資とは、IPOで上場する株を上場前に購入する投資方法です。
上場する前のIPO株は公募価格(公開価格)で売り出されます。IPO株の応募数が上場に必要な株数を下回ると企業は上場できなくなってしまいますので、ほとんどの場合公募価格は割安となっています。
そのために、IPO株は買えばほぼ確実に値上がりすることとなりますので、投資対象として人気を集めています。
昔、よく話題になった未公開株などの怪しい取引と誤解されますが、それとは違います。
転売と初値売りってなんだか似てない?
転売屋が行う転売と、IPOの初値売りはなんだか似てないですか?特にその銘柄に思い入れはなく、ただ転売するために購入する。儲かるから転売する。感覚は同じだと思います。二つの違いは何でしょうか?
IPO(新規公開株)はもちろん合法
転売とIPO初値売りの大きな違いは、違法か合法化という点になります。IPO(新規公開株)の初値売りはもちろん合法です。株、債権、通貨(暗号通貨を含む)、金、銀、銅、プラチナ、原油、穀物などの売買を行うことは基本的に合法です。合法でなければ、株式などの取引が成立しません。
反対に、インターネットオークションなどの転売では、違法となる行為もあります。違法にならなくても正当に購入しようとしている人たちの妨害行為となっている場合もあります。今後、法整備がされ規制されるかもしれませんので、迷惑行為はやめた方が良いと思います。
まとめ
今回は、インターネットオークションなどで横行している転売屋とIPO(新規公開株)はよく似てないか?と感じたので書いてみました。
インターネットオークションなどで、転売を繰り返す場合は、法律的に触れる場合があります。また、取り扱う品物によっても法律に触れる場合がなります。インターネットオークションなどで転売を繰り返す場合には、法律に触れないよう許可を取る必要があります。
一方のIPO(新規公開株)は基本的に違法にはなりませんので、安心してできます。
どちらも、安く買って(仕入れて)高く売るという考え方は同じです。
違法な事や、他の人の思いも踏みにじるような行為でない方法で、売買しましょう。