巷では、様々な株式投資方法がありますが、一番メジャーで、初心者に向いている投資方法がバリュー株投資ではないでしょうか。
私は、今、グロース株投資に目を向けていますが、もちろんバリュー株投資の情報もしっかり仕入れています。
今、第2波が来ているようで、また、株価の暴落が近い気もしていますが、これから経済が回復してくれば、バリュー株投資にチャンスが到来します。
今回は、バリュー株投資について、初心者の方にわかりやすいように解説してみたいと思います。
今回の記事を読んで投資をしてみたいと思った人は、早速、初めて見るのが良いと思います。
バリュー株とは?
本来の価値から見て割安だと思われる株式のことをバリュー株と呼びます。
本来、モノの値段は、買う人から見て高い安いを判断しますが、株式の場合には、株価判断のモノサシとして、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)を利用して価値を判断します。
経営状況や社会情勢によって株の価値は推移しますが、PER、PBR、ROEなどのモノサシで見て割安感があればバリュー株と言えます。
一般的に、バリュー株は本来の価値よりも低く判断されているので、いずれ評価され、価格が値上がりしていくことの期待値が高くなります。
ですので、株価が企業価値を下回っていると考えられる株式を買うという投資法が存在します。この投資手法をバリュー株投資といいます。
バリュー株を選ぶポイントは?
先ほども説明したとおり、バリュー株を選ぶポイントは、まず、モノサシを使って割安株を抜き出すところから始まります。
モノサシとして有名なものは、PERとPBRです。
PER(株価収益率)
PER(株価収益率)=現在の株価÷1株あたりの利益
PERは1株当たりの利益と株価が何倍になっているのか判断するもので、一般的に15倍以下が割安株とみなされる場合が多いです。
1株あたりの利益と現在の株価が近い場合、割安株と判断します。
PBR(株価純資産倍率)
PBR(株価純資産倍率)=現在の株価÷1株あたりの純資産
PBRは1株当たりの純資産と株価が何倍になっているのか判断するもので、一般的に1倍以下が割安株とみなされる場合が多いです。
1株当たりの純資産が多いほうが、投資する側としてはお得に見えると思います。
ROE(株主資本利益率)
ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本
ROE(株主資本利益率)は、企業の収益性を測る指標です。株主資本(株主による資金=自己資本)が、企業の利益(収益)にどれだけつながったのかを示します。一般的に10%以上が収益性が高いと言われています。
この3つを基本のモノサシとして、銘柄を選定していきます。
この3つのモノサシで選定した銘柄の中で、「この業種はこれから伸びそう!」「この会社の商品が好きだ!」など、自分が購入することに納得できる銘柄を最終的に選びます。
もちろん、配当金が良いからという理由でも良いと思います。
バリュー株を購入する際の心構え
バリュー株を購入する際には以下の点を肝に銘じておかなくてはなりません。
- 株価が値上がりするまでに数年かかる
- 保有している間に社会情勢がかわりビジネスモデルが合わなくなる
- 業績が悪化し、PERがマイナスになる
など、長期間にわたって株を保有することになりますので、様々に変化します。
自分の中で、その銘柄を購入した後に、「株価がここまで下がったら、損切りをする。」「何年間は保有し続ける。」「株価がいくらになったら売却して、利益確定する。」などルールを決めておくことが重要です。
急激な結果を求めずに、株を購入した銘柄が成長していく姿をじっくりと見守る姿勢が大事です。
まとめ
今回はバリュー株投資の入門編として、バリュー株投資の基本と、銘柄選びのポイントについて解説してみました。
- PERが15倍以上
- PBRが1倍以下
- ROEが10%以上
といったところを選定のモノサシとして説明しましたが、これ以外にも、配当性向30%以上や配当利回り3%以上等様々な物差しがあります。
また、ビジネスモデルにも着目し、フロー型やストック型などで選別してみることで選別することもできます。
バリュー株投資は、リスクが少ないですが、金額的に成果が見えてくるのは下手をすると3年以上先になってしまうかもしれません。しかし、そんなことは初めから承知で、購入する気持ちが一番大事です。
一攫千金の夢を見るのは良いですが、あくまでも投資です。その会社の事業の将来性などを良く見て、株式の売却戦略をしっかり練っておくべきです。
市場で何らかの理由で割安となっていますので、直ぐには値上がりしないのが普通だと思います。
自分がその銘柄の事業展開に将来性があると判断・納得した上で購入することが一番大事です。
何年間もお付き合いするつもりで選んでみてください。
きっと株式投資を楽しむことができるはずです。