チャート 移動平均線

投資入門
移動平均線

はじめに

株やFXなど投資を始めようと思うと、今は買い頃なのかどうか悩んでしまうと思います。そのためプロでも初心者でも参考にするのがチャートです。ただ、チャートと言っても何をどう見たらよいのかわからないとお悩みの方も多いと思います。

そこで今回は、必ずだれもが目にして活用する「移動平均線」についてわかりやすく解説したいと思います。

「移動平均線」はよく「ローソク足」とセットで用いられています。移動平均線は他のテクニカル分析の基礎となっており、例えば「MACD」や「ボリンジャーバンド」などの分析に応用されています。テクニカル分析の基礎となっています。非常に単純な仕組みなのですが、相場の動向などを探るためには欠かせないチャートです。

あなたも、「移動平均線」を理解し活用できるようになれば、プロトレーダーの仲間入りができるかもしれませんね。

移動平均線入門

移動平均線ってなに?

皆さんはこんなものを見たことがありませんか?

ローソク足と移動平均線のイメージ

この曲線であらわされているものが移動平均線です。

基本的に移動平均線単体で表示することはなく、ローソク足とセットで使います。

3本線がありますが、これらすべてまとめて移動平均線と言います。移動平均線は過去の期間の株価を平均してその数字を線で結んだものになります。そして、期間を短期、中期、長期それぞれで計算し表示しているため3本の線があります。次のイメージをご覧ください。

日本証券業協会資料抜粋

具体的には上のイメージのように求めていきます。イメージは日足について解説しています。

ローソク足と同じように、一定期間単位(週間、1日、8時間、1時間、15分、1分など)で表示されます。

例えば日足でいえば、短期:過去5日、中期:過去25日、長期:過去75日などの数字をもとに移動平均線を表示します。この、期間は自由に設定することができますが、だれもが使っている期間やプロトレーダーが活用している期間を参考にするとよいと思います。

移動平均線は市場方向性

移動平均線は、価格の傾向や流れなど相場の方向性を探る手掛かりになります。

また、ローソク足と組み合わせて、売買のタイミングを計ることもできます。

移動平均線だけでなく他のテクニカル分析もそうですが、過去の数字をもとに求めているものですからどうしても市場リアルタイムの値動きから遅れたものになります。

移動平均線をどのように活用するのか

移動平均線だけを用いた場合は、必ずそれぞれの曲線がクロスするこのタイミングを買いと売りのサインとして活用することがあります。

例えば、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けた場合を「ゴールデンクロス」、その逆に下抜けた場合を「デッドクロス」と言います。

このゴールデンクロスを買いのシグナル、デッドクロスを売りのシグナルとして判断し、売買するという方法です。

また、移動平均線とローソク足とを利用した場合は、ローソク足の下側に沿って移動平均線がある場合にはサポートラインと言い、株価などの底値を支えている線として見ます。このサポートラインを株価が下に抜けたときは、一気に価格が下がる場合が多く、売りのタイミングとされます。また、逆にローソク足の上側に移動平均線がある場合にはレジスタンスラインと言い、株価などの上値を押さえている線として見ます。このレジスタンスラインを株価が上に抜けたときは、一気に価格が上がる場合が多く、買いのタイミングとされています。

私の活用法

私は、相場全体の流れを把握するために「移動平均線」を活用しています。

例えば、3本の移動平均線が並行して上昇していれば、「相場が上昇トレンドを維持している。」とか、デッドクロスしていれば、「下落傾向に方向転換した。」など判断しています。

そして現在付近のローソク足をみて、相場の意思を読み取ります。

実際の売買の判断は、別のテクニカル分析を使用して行っています。

まとめ

今回のポイントは

  • 移動平均線は投資家のメジャーアイテム
  • 移動平均線はある過去一定期間内の価格の平均を表したもの
  • 移動平均線は短期、中期、長期の3本の線がある
  • 3本の移動平均線がクロスすることで、売買のサインを読み取る
  • ローソク足と組み合わせて売買のタイミングも図る

以上です。

移動平均線(今回は単純移動平均線の事)には、加重移動平均線、指数平準移動平均線などより市場の値動きにリアルタイムに反応した移動平均線もあります。

短期トレードではなく、中長期の資産運用では、ローソク足と移動平均線で十分に売買のタイミングをつかむことができると思います。

自分にあった移動平均線の攻略方法が見つかれば、鬼に金棒です。

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