新型コロナウイルス感染症対策の基本対処方針に基づいて、各業界でガイドライン作成が要請されました。
それを受けて、多数の業種についてガイドラインが策定されています。
それぞれ目を通してみると同じ事しか書いてないものが多いのですが、結婚式場業に関しては、興味があったので調べてみました。
今回は、人生で大きなイベント結婚式場のガイドラインについて簡単に説明したいと思います。
最後に、全文が読めるリンク先をつけておきますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
作成者
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会
目的
結婚式に参列されるお客様及び従業員、結婚式に係わる関連スタッフ全員をコロナウイルス感染のリスクから守るために策定
結婚式を実施する要件
今後、緊急事態措置による自粛・施設等の利用制限の要請等が解除や緩和された場合、自治体から出される指導・要請に基づきつつ、本ガイドラインに基づく下記の感染防止対策を講じたうえで結婚式を実施してください。
ガイドラインから抜粋
感染防止対策を講じれば結婚式を実施してもいいですよということのようです。
それでは、具体的に見ていきましょう。
共通項目
- 新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染拡大防止策を徹底すること。
- 従業員及び関連スタッフに対し、基本的な感染症対策「感染源を絶つこと」「感染経路を絶つこと」「抵抗力を高めること」について、徹底させること。
- 新型コロナウイルス感染症陽性とされた者との濃厚接触がある場合、同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合、過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航並びに当該在住者との濃厚接触がある場合、発熱や風邪の症状のある場合には、参列はご遠慮いただくよう、事前にご案内すること。
- なお、来場者に発熱等の症状がみられる場合、検温等を行い、来場を制限する場合もある。
- 参列者の来場時間等を予め把握し、感染防止のため、参列者が密にならないよう係員による誘導等を行うこと。
- 施設内複数個所(玄関、会場入口等)に手指の消毒設備を設置すること。
- 列席者の来場時には、マスクの着用を求め、ロビー、控室、式場等においては、常にマスクを着用してもらうこと。
- 従業員及び関連スタッフについてもマスクを着用すること。
- 施設内の換気を徹底すること。
- 施設内の消毒を徹底すること。
やはり、ここでもマスク着用とされています。スタッフ等はマスクということですが、新郎新婦も含めて、フェイスシールドの方が良いかなと思いました。
挙式場
・ 参列者は、隣席との十分な間隔を開けること。
※「十分な間隔」とは、1m 以上、可能なら 2m 以上を目安とし、少なくとも隣の席とは1 席程度の間隔をあけることをいう。
披露宴会場
- 披露宴会場は、出来るだけ広めの会場を手配し、席の間隔は、飛沫感染が防げる十分な間隔を開けること。
- 提供する料理は、個人盛りとし、大皿盛りは避けること。
- お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けること。
- 使用するお皿・グラス・シルバー類は使用前の消毒、使用後の洗浄を徹底すること。
- テーブル、いす等は披露宴開始前に清拭消毒をすること。
- 披露宴会場等ドアの開閉は、原則として従業員が手袋を着用のうえ行うこと。
- 余興を行う際は、列席者と十分な間隔を保つこと。
- 大声を発する余興等については、控えてもらうこと。
- マイクについては、使用の都度、消毒又は差し替えを行うこと。
- 迎賓、送賓を行う場合は、人が密集しないよう、係員による誘導を行うこと。
ほぼ余興はできないですね。せっかくの披露宴ですが、今まで通りの余興では結婚式場からNGが出てしまうと言うことです。かなり難題ですが、いろんな知恵が出て、今までとは違った新しい披露宴スタイルが出来上がっていくのではないかと楽しみにしています。
写真
- 集合写真を撮影する場合は、直前までマスクを着用し、会話を控えてもらうこと。
- スナップ写真を撮影する際には、密集となることのないポーズとすること。
私が一番気になっていた項目です。
式場の施設にもよるのでしょうから一概には言えないのだと思いますが、集合写真でのそれぞれ参列者の距離感の記載は必要だと思いました。
バックヤード
・ 一度に休憩する人数を減らし、対面で食事や会話をしないようにすること。
・ 休憩スペースは、常時換気することに努めること。
・ 共有する物品(テーブル、椅子等)は、定期的に消毒すること。
・ 休憩スペース等を使用する場合は、入退室の前後に手洗い、手指消毒などをすること。
ゴミの廃棄
- 鼻水、唾液などのごみは、ビニール袋に入れて密閉して縛ること。
- ゴミを回収する人は、マスクや手袋を着用すること。
- マスクや手袋を脱いだ後は、必ず石鹸と流水で手を洗うこと。
鼻水、唾液などのゴミはどうやって見分けるのか、さっぱりわかりませんでした。
その他
従業員に関しての項目やトイレなど設備の項目など記載がありますが、他の業種とも重なっている項目でした。
まとめ
実際のところ、配慮しながら実施は可能でしょうが、新郎新婦やその家族は、収束するまで披露宴を延期するか中止することが多くなってしまうことだと思います。
コロナ渦のなかで、今、結婚式や披露宴をしなければならない必然性が全くもって見出せません。業界にとっては更に厳しい状況が続くことになりそうな気がします。
また、新郎新婦も新婚旅行はどこへも行けそうにもありません。
かなりこの業界は厳しい状況が続いてしまうことになりそうです。