新型コロナウイルス感染症対策のガイドラインが様々な業界で発表されていますが、アウトドア派の方には一番影響がありそうな、登山・スポーツクライミングについてのガイドラインがありました。
このガイドラインは、山岳ガイドや様々な分野に派生していきますが、その大元のガイドラインになります。
内容も短くて私の解説もほぼ必要ないかもしれませんが、わかりやすく説明したいと思います。
これに目を通してから、登山に出かけましょう!
作成者
【山岳四団体】
公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会
日本勤労者山岳連盟
公益社団法人 日本山岳会
公益社団法人 日本山岳ガイド協会
趣旨
山岳スポーツの再開に向けた基本的なガイドラインです。
山岳救助関係者、医療関係者、山域圏内の住民、そして山岳スポーツ仲間への相互感染を防ぎ、予想される第二次感染症拡大防止に貢献したいという思いで作成されています。
具体的な対策
1. 近距離(100km圏内程度)でできるだけ都道府県を跨がない日帰り登山から始めましょう。
2. 体調不良(平熱を超える発熱、悪寒、倦怠感、息苦しさ、咳等)での登山は止めましょう。入山後にコロナ感染発症すると命に関わり、救助隊、収容先地元医療機関に多大の迷惑を及ぼします。
3. 登山は、少人数で行いましょう。(パーティーは、当面5名以内で。)
4. 自粛期間中、季節や地震による山容の変化、登山道の荒廃など思わぬ危険が潜んでいます。十分な登山ルートの下調べと地図、コンパスの持参、登山届けは必ず提出し、家族にも残しましょう。
5. 登山中でもマスクを着用しましょう。マスク着用時は、熱中症及び脱水には十分留意し、こまめに水分摂取を心がけましょう。
6. 登山、クライミングジムでのソーシャルディスタンシングを守りましょう。
一般的には2メートル前後ですが、登山中の場合は、さらに距離が必要と言われています。また、クライミングジムでは建屋構造、利用人数等で制限がありますので、ジムの指針に従って行動してください。
咥えロープ、滑り止めなどもジムの方針に従ってください。7. 登山山域内での買い物や、下山後の呑み会等も地元住民への感染防止の観点から控えてください。食材、飲料、緊急食などは出発前に揃えておきましょう。
8. 自粛中に衰えた筋力、体幹を鍛えましょう
ガイドライン抜粋
マスク着用は絶対とのことです。
自粛中に衰えた体力を回復させることと、自分の体調を注視して登山に出かけられるのかそこからまず判断して行動することが求められています。ですので、登山は日帰りから始めてみることになります。
また、感染拡大を防止するため、少人数での行動、通常言われている以上の身体的距離を置くことも求められています。
まとめ
本当に基本的なルールしか書いてありませんが、これを守れない登山者が多いのも事実です。
ゴミの持ち帰りについては登山者の最低マナーですので記載はありませんが、鼻をかんだ後のティッシュなどは感染源となりかねませんので、自分が持参したごみ袋に入れて公設のゴミ箱に捨てるのではなく、自分の家まで持ち帰りましょう。
気分をリフレッシュするためにも日帰りの登山は最高ですが、最低限のルールは守って行動しましょう。