新型コロナウイルスの影響で2月下旬の開幕直後から中断していたサッカーJ1リーグが4日、4カ月半ぶりに再開しました。
私も子どものころからサッカーをし、サッカーが大好きなのですが、J1リーグの再開は本当にうれしいです。
今回は、再開したJ1リーグはこれからどのような運営スタイルになるのか書いてみようと思います。
サッカーファンだけでなく、サッカーに興味がない方も新型コロナウイルス感染症の影響でこんなことになるんだと知識の一部にしていただけたら幸いです。
日程変更
Jリーグだけでなく海外の主要なリーグも同じですが、通常、1週間に1試合のペースで日程が組まれています。
今回、約4か月半の中断により、短い期間で試合を消化するため、1週間に2試合のペースで日程が組まれました。基本は水曜日と土曜日で週末は日曜日に試合があることがあります。
Jリーグが開幕した当初から見続けているファンからすると懐かしい日程です。Jリーグ開幕当初は1週間に2試合ありました。
FIFA(国際サッカー連盟)の基準では、選手の身体的負担を考えて、サッカーの試合と試合の間隔は48時間以上開けることが定められています。この基準に近い日程設定で選手に与える影響は大きいです。
再開当初は、近場のチームどおしの対戦が組まれています。
選手のPCR検査
Jリーグでは独自に、Jリーグ内に検査センター(JCTC)が設置され、2週間に一度、選手やコーチングスタッフは試合前に唾液採取によるPCR検査を受ける体制がとられています。
これは、Jリーグが新たな感染源となってしまうリスクを抑えて、選手をはじめとする関係者が、少しでも安心して競技に臨めるよう環境を整えられたものです。
サポーターの応援
再開当初は、無観客で開催されます。
その後、7月10日以降は段階的にサポーター(来場観戦者)の人数を増やしていく形になっています。
無観客で開催される当初は、何も声援のない試合なのかなと思いましたが、サポーターのメッセージが会場で映し出されたり、過去の声援を場内のスピーカーで流すなど、選手が普段の試合に近い雰囲気にするよう演出が凝らされていました。
プロ野球も同様な演出でしたが、何か不思議な雰囲気でした。試合を見ていく内に、まあ、これはこれでありだなと感心しました。
7月10日以降はサポーターの数が増やされていきますが、このサポーターがクラスターにならないよう各個人の意識、対策が必要となってきます。
ルールの変更
J1、J2などの入れ替え
通常、年間の試合順位で、J1とJ2のチームの入れ替えやJ2とJ3の入れ替えが行われていますが、今年に限り、降格はありません。
昇格は認められるので、来年度は、それぞれチームが増えることが予想されます。
もちろんJリーグのチーム要件を満たしていないと昇格できませんので、昇格の順位に達成していても昇格できないチームもあるかもしれません。
選手の交代枠
通常、選手の交代枠は3名までとされていますが、過密日程を考慮して5名まで認められています。選手層の厚さやベンチワークにかかってくるところなので、今まで以上に試合の流れがかわり面白くなる要素です。
その他、試合の成立要件など細かいルール改正が行われていますがここでは割愛します。
無観客試合での副産物
無観客試合の名称が「リモート・マッチ」と命名されました。
このリモート・マッチでは各ホームチームが趣向を凝らしています。例えば、スマホのアプリを使ってサポーターが拍手や声援を送るシステムを導入したり、サポーターのリーダーが戦況を見ながら、チャント(応援歌)を切り替えながら音声を流すようにしているチームもあります。
海外では、スタンドの映像に観客のバーチャル映像をはめ込むなど様々な取り組みもしています。
新しい、演出方法が生み出されていて、これからの試合の演出でも活用できそうなものばかりで、新たなリーグの魅力となって行きそうです。
まとめ
プロ野球もJリーグも公式戦の公平性、公正性を確保する観点から、最低限の試合数の確保とルールの変更を行っています。
選手の2週間に1回のPCR検査を実施するなど、選手側の安全確保対策も万全を期しています。
無観客試合によって、新たな魅力づくりが行われ、演出がグレードアップしていくことが予想されます。
これから、観客の数も増えていくわけですが、サポーターがクラスターにならないよう、一人一人の心掛けが重要になってきます。
新型コロナウイルス感染症が収束し、プロスポーツが心から楽しめる時期が早く訪れるよう願いばかりです。
しばらくはwithコロナのプロスポーツを楽しみたいと思います。
今日も、Jリーグ日和。 – ひらちゃん流マニアックなサッカーの楽しみ方 – (ヨシモトブックス)