ネット上で投資法を紹介している様々なサイトがありますが、それぞれで見解が分かれているのが損切りルールです。
損切りルールを設定するべきだというものが主流なのですが、値は必ず戻るので塩漬けすれば良いなど損切りルールは必要ないとするものもあります。
私の見解になりますが、どちらの考え方も必要だと思います。
ちょっと、はっきりしない見解ですが、その理由をご説明したいと思います。
私の見解で、少しでも投資の参考になったという方がいれば幸いです。
損切りルール(ロスカット)とは?
損切りルール(ロスカット)とは、自分が損失を抱えている状態で保有している株式等を売却して損失を確定させるルールのことをいいます。損切りは、損切りをすることによって、それ以上の損失拡大を食い止めることができますが、その判断基準(ルール)をどこに設定するのか人それぞれです。このルールを明確にした上で設定しておけば、たとえ失敗したとしても致命傷を負わずに、投資の世界で生き残ることができます。
例えば購入価格の10%か20%値下がりしたら売却するものです。
プロトレーダーの常識
機関投資家の株式担当などプロトレーダーには、いくらまで含み損を抱えたら損切りするというルールが決められているようです。
そうすることで、大きく損失を出すことを防ぐ狙いもありますが、頭を冷やす狙いもあります。
人間はどうしても損失を抱えるとカッとなって、冷静な判断ができなくなるものです。冷静な判断ができないままトレードを続けるととんでもない大けがを負ってしまうものです。
プロの世界では常に勝つことは難しいですが、できる限り毎日利益を出し続けなければなりません。損失を出している銘柄にこだわることなく、他の銘柄で利益を出していけば良いのです。
大けがをすれば投資の世界から退場しなければなりませんので、軽い傷ですぐに立ち直ろうという考え方です。
投資の神様ウォーレン・バフェット氏は損切りルール否定派
投資の神様として知られているウォーレン・バフェット氏は有名な損切りルール否定派です。それは彼の投資スタイルによるものかもしれません。彼は基本的に短期的な投資は一切しません。企業の価値などをしっかり見極めその後の企業価値や株価などをしっかり予測して長期的に投資します。
もちろん、保有している株式を売却することはありますが、そのルールは、自分が立てたシナリオ(企業価値)から投資をしている企業の価値が外れてきたら売却するというものです。
投資した根拠・シナリオは何か?そこが一番大事
損切りルール設定派は、基本的に株価であれば値上がりするという期待があって株式等を購入します。その値上がりするというシナリオ(簡略化して表現しています)から外れて大幅に値下がりしているから売るという行動に出ることになります。
損切りルール否定派は、投資先の企業の業績が今後も伸びて増収増益になり株価が上がっていくというシナリオを立てて株式等を購入し、そのシナリオから外れれば(業績が悪化)株式を売ると言う行動に出ることになります。
どちらも自分が立てた根拠やシナリオから現状が外れてしまったときに、損切りや利益確定するということになります。
常に言われることですが、投資を始める場合には、まず、自分でシナリオを立てることが重要です。そのシナリオから外れれば、手じまいするということが一番大事だと言うことがどちらにも共通して言えることです。
短期トレードでは損切りルールが必要
スキャルピング、デイトレード、スイングトレードなど短期的なトレードでは、損切りルール(ロスカット)の設定は必須だと思います。
短期トレードは、基本的にテクニカル分析によるシナリオ建てになると思いますが、「上値がここまで期待できる。このラインを超えたら売り。」など、数値的なシナリオ建てになると思います。この場合には自分の最悪なシナリオになった場合には損切りするルール設定をしておかないと、即、退場となりかねません。
仮に値が戻るまで塩漬けしてもその期間がいつになるのかわからず、長期投資になってしまうかもしれません。その間、別のトレードをしようと思っても、資金不足でトレードに参加できないかもしれません。
逆に長期投資であれば、為替は特にそうですが、また、そのうちに値が戻ります。株価もよほどひどい経営の会社でなければいずれは戻ってきます。含み損が出たからと言ってすぐに損切りする必要はないと思います。
むしろ長期投資であればファンダメンタル分析になってくると思いますが、その銘柄で自分が立てたシナリオと違ってきているのかどうなのか、客観的に判断して違っていれば損切りすればよいと思います。
まとめ
今回は、投資で損切りルールの設定が必要なのかどうか、非常に簡単に解説しました。
損切りルールの否定派と肯定派のそれぞれの考え方を書きました。少し文章が稚拙で、損切りルールと利益確定がごっちゃになった文章建てになってしまいましたがご容赦ください。
どちらにも共通することは、損切りルールの前にシナリオ建てが一番重要だと言うことです。そこから違っていれば(最悪のシナリオになっていれば)損切りをすべきだと言うことです。
含み損を抱えてしまった場合に、人間は冷静な判断ができなくなってしまいます。特に頭を冷やす期間が短い短期トレードでは、損切りルールを設定しておくことが損失を増やさない良い方法だと思います。
自分のトレードスタイルに応じて、損切りルールの設定をしておくべきかなと思います。