国内の高配当株は最高で8%弱の配当利回りになっています。
老後の不労所得の投資先として良く進めているサイトも見かけますが本当に良いのでしょうか?
今回は、過去を振り返って検証してみたいと思います。
過去を振り返ってになりますので、これから先も必ずそうなるとは限りませんので、最後はご自分の判断で投資をしてください。
高配当株過去の値動き
先ず、国内全市場の高配当株配当予想額ランキングを見てみましょう。
ご覧の通り、一番高い配当利回りで7.96%と言うことになります。
次に国内高配当株の過去の値動きを表したチャートを見てみましょう。
現在国内高配当株の過去5年の株価値動きを見てみるとほぼ変わっていないか、マイナスになっている銘柄もあります。
ご覧の通り、配当利回り以上に株価が値下がりしている銘柄も多く見受けられます。
高配当株って本当にお得なの?
高配当株の筆頭JTは今年の配当が減配になる見込みです。もし、これから先、高配当株で無くなって、いざ売って別の株銘柄に乗り換えようと思っても、長期で保有したのにも関わらずキャピタルゲインが全く望めず、下手すると含み損を抱えて決済する必要が出てきます。
高齢者の方で、老後の資金として考えられている人は配当で十分と言われる方もあると思いますが、若年層でこれから資産を増やしていこうと思う人に向かないと思います。
インカムゲインが安定して得られる銘柄であれば確かに良いですが、ある程度のキャピタルゲインが見込めないと、さすがに投資先としてダメだと思います。
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ダメな投資信託に似てないか?
以前、投資信託の話でも書きましたが、地方銀行などが積極的に販売している投資信託商品で大損している高齢者などがいます。
退職金を投資信託で金融機関に預けて運用してもらっている場合、通常のネット証券に比べてかなり高い手数料を取られることになります。投資信託は本来、複利の効果で資産を増やしていくところですがその手数料によってその効果を半減以上にされています。
それに加えて毎月配当型の商品では、運用益が思ったほど上がらず結局自分が積み立てたお金を取り崩して配当しているものがあります。投資した本人は毎月配当金がもらえて喜んでいますが結局、自分のお金を取り崩しているだけで気づいてみたら、ほとんど残高が無かったという話も聞きます。
このダメな投資信託と、高配当の国内株式と非常によく似ていると思ってしまいます。
配当金に目がくらんで、本丸をよく見ていないと思うのは私だけでしょうか?
高配当に飛びつくのは良いのですが、内容をよく確認して冷静に判断した方が良いと思います。やはり配当にばかり注目するのではなく、企業の成長力や業界の成長性もしっかり見て投資先は選んだ方が良いと思います。
それでもやっぱり高配当株を所有したい時は?
日本国内の株式でも有力な銘柄はありますが、高配当で成長性のあるアメリカの株式は魅力的です。為替リスクはありますが、高配当狙いであればアメリカ株式を購入するのが当然の選択になります。
アメリカの大型高配当株は日本の大型高配当株と同じような傾向がみられますが、S&P500の高配当銘柄のみを集めたETFなどは、とても面白い存在です。5年間のパフォーマンスはプラス約50%です。このETFの指標としては約60ほどの銘柄が組み込まれていますが、この中から、自分が納得できる高配当株を購入してみるのもありだと思います。
まとめ
日本国内株式の高配当株は、配当はしっかり出しているものの、元の株式の額面が配当以上に値下がりしているものが多く存在しています。
配当狙いだったはずなのに、気づけばそれ以上に元本が減っており取り返しがつかない状況になってしまうかもしれません。
これは、ダメな投資信託商品によく似ていると思います。
自分自身のライフスタイルや年齢によっても大きく違ってくると思いますので一概には言えませんが、もし年金生活でもないのに、インカムゲインだけを狙うような投資法はあまり良くないと思います。
どうしても高配当株を保有したければ、米国株式高配当株関連商品を購入するのも良いかと思います。もちろん米国に限りませんが、過去の実績からすると米国が一番、結果を読みやすいと思います。
投資を行った場合は、その投資によってどのように資産が変化しているのかしっかり管理しておかなければなりません。高配当に目がくらんで、結局資産を減らしていることにならないよう、日ごろからこころがけておきましょう。
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