私を含めて投資をする目的は人それぞれです。
しかし、投資の方法によっては自分の目的にあってない場合があります。
よく投資を始めるときに勧められるのは「投資信託」です。この投資信託はご存じのとおり、複利と積立の原理によって見た目上(口座の中の)お金を増やしていくものです。最終的には30年後などリタイヤしたときにはじめて使用するお金です。要は未来に備えるために蓄えておくお金ですので、積み立てている最中は全く生活に関係ないものです。もっとわかりやすく言えば、厳密には原価割れもありますので違いますが利率の良い貯金と言えます。
一方、「株式投資」は配当金や株主優待など、今、もらえるお金を作っていくものです。実際に投資した株式は保有したままで配当金が受け取れるので、現在の生活を豊かにして行ける投資と言えます。よく誰もが夢に見ている不労所得に近いのがこの株式投資での配当と言えると思います。
大雑把に書きましたが、投資で今の生活を豊かにするのか、それとも将来の生活を豊かにするのかその目的によって投資手法を変えなくてはなりません。
今回は、私の投資の方法も交えながらわかりやすく解説したいと思います。
今回の記事を読んで、自分の投資について一度考えていただき、豊かな生活が訪れることをお祈りいたします。
投資信託の特徴
投資信託は、投資の初心者でも簡単に始められる投資手法です。少額で始められ、長い間積み立てを続けることで複利の力によって、元金を大きく増やしていくものです。
投資信託は、意識しなくても分散投資もできますし、プロが厳選するアクティブファンドなどを活用し自分で選ばなくても有効な投資先に投資ができます。
基本的に、自分が目的としている時期まで積み立てを続けて配分金を再投資しながら資産を増やしていくことになります。積立期間中は基本的にお金を引き出すことはなく、その利益も確定することはありません。元本割れもありますが、基本的に引き出すことのない貯金と言えます。
どんなに資産が増えようとも、今すぐ活用すべきではない投資資産です。
株式投資の特徴
株式投資は、購入した株式を売った時に発生する値上がり益(キャピタルゲイン)と、株式投資した会社が利益を出した場合に株主に配分する配当金・株主優待・株価に還元など(インカムゲイン)があります。
何十年も増配を続けている企業も稀にありますが、基本的には恒久的にインカムゲインがあるわけではありません。キャピタルゲインとインカムゲインが望める企業を渡り歩いて(売買を繰り返す)いくことになります。
もちろんそこで出た利益を次の投資に回すことは当然ありますが、配当金などで現在の生活資金に回すことも往々にしてあります。
利益が出ればその一部をすぐに活用できる投資資産です。
投資の目的に応じて投資手法を変える
投資をしている人は意外と、今の生活を何とか豊かにしようと思って投資を始めているのに投資信託しかしていない人が多いように感じます。
もちろん、TwitterやYouTubeなどにによくある「年収500万円でも1億円の資産・・・」や「1万円から始められる投資・・・」などのキャッチコピーで踊らされて投資を始めた人も多いと思います。そういう人の中には、「あれ?毎月収入があると思ったのに・・・」なんて違和感を感じている人もいると思います。
これだけ低金利で銀行に預けるぐらいなら、国債やインデックスファンドなどへ投資してみるのはありだと思います。
しかし、自分が今の生活を少しでも豊かにしたいのか?老後の生活を豊かにしたいのか?よく考えてみてください。
今の生活を豊かにしたい人が多いと思います。今の生活を豊かにしたいのであれば、投資信託ではなく株式投資をするべきです。また、その逆もしかりです。
自分がリターンを求めているポイントに合った投資手法を選んで投資を行っていきましょう。
私の投資法
私は、老後の資金づくりが第1ですが、その次に今の生活も良くしたいと思っています。ですので、つみたてNISAを活用しながら投資信託を行っています。今は、株式投資も行っています。株式投資も本当はテンバガー銘柄を当てたいと思っていますが、もう少し、経済の勉強が必要だと思っているので現在のところはテクニカル分析を使ったスイングトレードで資産を増やしていく手法を取っています。少しずつ資産を増やしながら、投資先等を分散していこうと思っています。
まとめ
今回はちょっと極端な記事を書きました。
投資手法を決める前に投資をする目的は何かをきちっと押さえておく必要があります。
老後の生活を豊かにしたいのであれば、投資信託が一番良いですし、今の生活を豊かにしたいのであれば株式投資をするべきです。
投資を始めた人は、毎月の生活を少しでも楽にしようと投資信託を始めてしまうことがありますが、実際には毎月の生活は豊かになりません。また逆に、老後の生活を豊かにしたいと株式投資を始めている人がありますが、元本割れリスクが高く、確実に老後に必要な資金が確保できるとは限りません。そこに早く気付かないと、苦しいだけの投資になってしまいます。
私は、両方を望んでいるので、投資信託をベースに副業等で得た収益を株式投資に回して資産形成にあたっています。
もちろん、株式投資がうまくいけば不労所得のように配当金がもらえ老後の生活を豊かにできますが、そこまでになるには、かなり道のりが遠いです。投資信託も毎月配当などの商品もありますが、複利に充てられる原資が減ってしまい思ったような資産形成ができません。
自分が望んでいる投資の目的をよく考え、それに合った投資手法を選んで投資をしていきましょう。
きっと豊かな未来が待っています。